5月18日に降った短時間集中大雨でニュースにも大々的に取り上げられたとおり、屋久島では道路が冠水したり登山口へ続く道路ががけ崩れにより通行不可となり登山客が登山口近辺に閉じ込められるという事態となりました。
屋久島に住んで14年経ちますが、今回が一番の降水量でした。
まだ雨が降り続く中、翌日の午前中から救助が開始され日中に全員無事に救助が完了したことは不幸中の幸いでした。
孤立した中のガイド28名がガイドツアーのゲストはもちろん、個人登山客も含め全員のフォローにあたった成果だと思います。
偶然当店の登山ツアー含むアクティビティの予約は入っていなかったため事なきを得ましたが、ここ最近の50年に一度の大雨といわれるような、過去の経験を覆すような事象が多く発生している中、今回も予報を大きく超え想像しなかった雨が降りました。
ガイドとしてゲストの安全を預かる以上、想像していなかったというのはあってはならない事態です。
現状、大雨警報が発令されると登山バスは運休となり登山は中止。それ以外はゲストと相談の上ガイドが判断して決めています。
今後、屋久島のガイドとして全体での判断基準を改めて議論することはもちろん、当店を信頼して参加してくれるゲストのために独自の判断基準を決めなければいけないと感じました。
今までも安全を最優先にして開催してきたつもりではありますが、これからはいっそう意識してガイドしていきたいと思います。
一時は氾濫も心配された安房川でしたが、ギリギリで超えることはなく夜を超えるとピークを過ぎ一安心でした。
カヤックの乗り場で使用している浮桟橋も流れが比較的弱くなるところに設置しているために無事でしたが、反対岸に停泊していた船やカヤックが流されるほどでした。
さらに1日が経ちきょう20日には川は驚くほど穏やかに。山での雨も落ち着いて屋久島らしく一気に流れていったようです。
タイトルの写真が今日の安房川。
そして19日の夕方前の様子がこちら
屋久島は雨の島なのでよく降るけれどもすぐに海に流れるので回復も早いのですが、あの雨の後でこの回復は毎度のことながら驚かされます。
そして乗り場近辺も
19日にはこの状態だったのが
今日はこれほどに
屋久島すごいですね＾＾
明日にはツアーも問題なく開催できるほどですが、大雨の後ですので明日はコースをカヤックで点検して安全を確認して22日より開催したいと思います。
このような事態で心配も大いにあるとは思いますが、これも世界自然遺産になるほどの屋久島の自然を作り出す大自然の一面です。
自然とは決して人間にとって都合の良い面ばかりではありません。
万が一の事態にならないように、そしてもし万が一の事態になっても我々ガイドが皆さんをお守りしますので是非屋久島の自然に触れに来てください＾＾